
可南さらさ『告白 (ガッシュ文庫)』
彼を見た瞬間、胸の奥がきゅっと熱くなった…。由緒ある男子校・鷹ノ峰学園に入学した彼方は、桜の下で恋に落ちた。相手は、黒い噂の絶えないクールで毒舌な生徒会副会長・寒河江。少しでも彼に近づきたくて、彼方は生徒会の雑用係になる。けれど寒河江は彼方の存在を無視し、向けられる言葉は叱責ばかり…。叶わない恋とわかってる。でも、好きでいていいですか―。不器用で一途な学園ラブ。
可南さんの切ない、健気受けが読みたい!
と思って、『
約束 (ガッシュ文庫)
』と同じ寮のある高校が舞台に
なってるこちらを購入。
確かに健気受けでした。
が、ちょっと、攻め、ひどすぎないか!?
という言動が多数…。
自分でいいがかりをつけておいて、
「すぐに謝るなと言ったはずだ」
とか怒ってみたり。
こいつ、何様…?と微妙に思いました。
でも彼方が彼に夢中なので、その「何様」疑惑を必死に
打ち消しながら読みました…が、
最後までそれは消えてくれなかったな。
こいつは何様じゃ。
受けの優しさにいい気になってんじゃないわい!
泣かせてほしいけど、なんか微妙にちがうわ
って思ったのは、冷たいことを言う理由が受けの事を誤解したとかでもなく、
単に言いがかりつけてるからだわ。
それが嫉妬からスタートしてることだとしても、
なんかイヤ~~~。
というわけで、ああん、健気!
という気分には半分なれなかったのでした。
全体的には面白かったのですけど。
で、また気になっちゃったのが、受けの兄、立佳。
立佳がSっけがあって、彼方の学校に教育実習に来た
幼馴染の響とどうやら何か関係があるみたいなんだけど、
この二人のことを書いた本ってあるんだろうか?
気になるー。気になるー。
ご存知の方いらっしゃいましたら、
ぜひ教えてください。
それにしても今この、『告白』、
アマゾンで値があがってます。
絶版にしても、それにしても。
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