男同士の愛に目覚めて20余年。夫と娘にバレてます。1年前からM/M洋書にはまってます。コメントTB、大歓迎☆
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大好き☆作家さんのページ
木原さん以外の書いたもので、久々に「永久保存版にしたい!」と思えるものに出会った。
最近の本ではないのですでに読んでいる方は何をいまさら…という感じだろうけど、ああ、こんなおもしろいのを今まで知らなかったなんて…! こういう感動がときどきあるから、BL漁りはやめられない…。

主人公二人が、最初は同期でライバルでいけすかないとお互い思っていた二人が、最後は相手を大事に思う関係にまで変化する。
その心情の変化が違和感なく描かれて、かつ出世街道をひた走る男たちのギリギリっぷりがたまらなく魅力的だった。


かわいゆみこ
疵(スキャンダル)―冷たい指

若きエリート官僚として順調にキャリアを積む桐原と、同期でライバルの司馬。頂点を目指す二人だが、それは弱音を吐くこともできない孤独な闘いだった。しかし桐原に大きな挫折が訪れた時、彼が身も心もゆだねられたのは―。大蔵省を舞台に、人気絶頂のかわいゆみこが描く衝撃の官僚ハードロマンス、雑誌掲載作に大幅加筆しての登場。

大蔵省。時代を感じるが、今の財務省である。
第1冊目は、桐原がギリギリの状態のとき、たまたま居合わせた司馬と体の関係を持ってしまう、というところ。
このギリギリさがよくて、こんな状況になったらそりゃ死にたくもなるよね…というひどさ。まあ、最初から出世のために結婚も考えているような生き方に問題はあったにせよ…。

桐原と司馬の心は通じ合っていないので、まだまだこれから。
けどもこの1冊を読んで「続きが読みたい!」と思ったのは、ハンサムで自信にあふれた司馬と、聖職者のような声をもつ桐原が魅力的で、今後の二人の葛藤を読みたいと思ったから。
そしてまた、仕事でも家庭でも追い詰められていく桐原が、私のS心を刺激したから…(え?)

疵“スキャンダル”―いばらの冠

大蔵省の若きエリート・桐原は、初めての大きな挫折に心身ともに追いつめられていた。そんな彼を偶然救った同期の司馬は、ライバルである桐原との関係をこれ以上深めまいとする。しかし、思いがけず桐原が見せる脆さ、危うさに惑わされ―。衝撃の官僚ハードロマンス、小b掲載作を大幅加筆修正した決定版。

あらすじが第1作目と似ていて、わかりにくい…。でもまあこれが2作目。

家庭からの息抜きの場所がほしかった桐原は、職場そばに部屋を借り、その保証人になってくれるよう司馬に頼む。
司馬は保証人になったのだからと勝手に合鍵を作っていりびたるようになる…。まあ忙しいからいりびたるといっても月何回か、くらいなのだが。勝手に鍵を作るのは、犯罪だよねえ…。

それはともかく。
部屋で二人で座っているとき、司馬が桐原の脚をつまさきで突っつくのがエロい。そこからのエッチはよかった…。
「教えてやる。これが後背位(バック)だ…」

ルビは「バック」で。

それから、桐原の冷え切った手を握って、足先を脚の間にはさんであたためてやる司馬には桐原への愛情をものすごく感じた。
「大サービスなんだからな」
とわざわざ断っているのもかわいい。
お互い好きだなんて思っていないけど、行動のはしばしに、相手の存在が大きくなりつつあることが伺える。すごくうまい。



疵(スキャンダル)―氷点下の恋
司馬を裏切り、望む地位を手に入れた桐原だが、司馬に去られた喪失感には身も心も打ちのめされていた。そんな不器用な桐原の生き方を理解した司馬は、愛を自覚し、再び彼のもとに戻る。身体だけの関係を続けながらも、それだけではない何かを感じ始めた二人は──。雑誌掲載作に大幅加筆の決定版で登場! 絶好調、衝撃の官僚ハードロマンス!!

こっちのあらすじもわかりにくい。実際司馬を裏切ったのは2巻目。3巻目では、司馬が戻ってきたあとからスタート。でも、でも、また別の理由で、司馬との関係がおわってしまうのだけど。

これは切ない…。シリーズ中でいちばん切ない。
桐原にとって司馬の存在はますます大きくなってきている。けれど、息子と暮らしたいあまり、もう愛情を持っていない妻からの復縁話をのんだ司馬は、桐原のもとを去ってしまう。
桐原の孤独が伝わってくる。
家庭には居場所がなくて、いやでたまらない篠田との関係はまだ続いていて、何のためにこの出世階段を上っていたのだろう…と。

そしてわかれたあとなのに、巻末の書き下ろしは、二人がよりを戻して、桐原がすっかり司馬とのキスに夢中になっているときを描く。
桐原が、司馬にもっと手を握っていてほしかった、なんて甘い感情を持っているので、別れることを知っている身としては、せつなさ二乗。


疵(スキャンダル)―篭の中には青い鳥
大蔵省エリート官僚として順調な人生を歩んでいたはずの桐原と司馬。だが悦楽だけだった二人の関係を清算した時、互いの存在が、自分の生き方や愛情に大きな変化をもたらしていたことに気づく。何かを失い、何かを得た二人が、最後に求めるものは……。 人気沸騰の疵〈スキャンダル〉シリーズ、大量加筆とともに感動のクライマックス!

最終巻。
桐原が、人間らしい感情と人への思いやりを身につけていく。
妻とも和解し、自分を傷つけて去っていった司馬を憎むでもなく、司馬を好きであることを自分の中で認める。これは最初のころの桐原からは想像のできない変化である。司馬は司馬で、桐原の愛情を感じ、それに応えたい、と思うようになる。

穏やかなハッピーエンドだった。
もっと精神をすり減らすギリギリのせめぎあいを…! と思う部分もちょっとあった。エッチも穏やかだったしな…。
でもまあそれは主人公たちが成長したあかしでもあり、こういう穏やかな変化もいいのかもしれない。


『スキャンダル』というタイトルで少々敬遠したい気持ちがあり、今頃読むことになったのだが、とくにスキャンダルというほど公に何かまずいことが知られてしまったりするわけではなかった。
そういう世間相手、って重いテーマになってくるので、それがなくてよかった。

このシリーズのキーワードはギリギリ&プライド。
2巻と3巻の痛い中での甘さが最高だった。
かっこいい二人だった。



追記
2010年に、文庫版が出ています。
書下ろしとか、あるのかなあ…。
ちょっと気になりつつ、そのままに…
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2007/01/31 05:48 BL小説 かわい有美子 TB(0) CM(4)
コメント
かわいゆみこさん、いいよね。このシリーズ、どうしても「疵」を「屁」と読んでしまうね、と友人とくだらないこと言って笑ってました(笑)。いや話は文句なくかっこいいです。CDも1があるよ。焼いていこうか?
かわいさんも高村薫さんがお好きなのでは、と思う作品がちらほらと。それがまたいい感じなのですが(笑)。
2007/02/01 08:47 水仙うーろん URL [ 編集 ]
>ウーロンさん、

屁って、大爆笑でしたよ…!
CD、ぜひ! わーい。うれしいです。桐原って声がとにかくいい設定ですよね。どんな声の人がやってるのかと気になります。

かわいゆみこさんて、『猫の遊ぶ庭』とか『いのせんと・わ~るど』とかそれなりに好きだったけど、「もう大好き!」と身悶えるほどではなかったんです。でもこのシリーズは最高でした…。
2007/02/01 12:11 ふうう URL [ 編集 ]
おはよ~ございます。。“疵”は、B-BOYノベルズにしては、重い話でしたが私も好きです。桐原の脆い部分をプライドで薄く包んでる部分に、男の意地を感じたりして…しかし、桐原や司馬のようなカッコイイ官僚は現実にはいないねぇ~(笑)
2007/02/02 08:16 ちー URL [ 編集 ]
>ちーさん、

確かに重かったかも。だから気に入ったのかな…。
カッコイイ官僚、いないものですかねー。ちょっと中をのぞいてみたいものです(笑)。
2007/02/04 03:49 ふうう URL [ 編集 ]















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