男同士の愛に目覚めて20余年。2年前からM/M洋書にはまってます。今はドラマskamに激はまり中。
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吉原手引草

なぜ、吉原一の花魁葛城は、忽然と姿を消したのか? 遣手、幇間、女衒ーー人々の口から語られる廓の表と裏。やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく……。吉原を鮮やかに浮かび上がらせた、時代小説のあらたな傑作!

あらすじを知らなかったので、一体なんだろう、と読み始めたのですが、ぐいぐい引き込まれてしまいました。

主人公らしき人が、関係者にインタビューしていくのですが、花魁の葛城について聞かせてくれ、と乗り込むのではなく、客のフリをして入り込んで自分はまったく吉原のことを知らないから説明してくれと言って、吉原の楽しみ方をイチからレクチャーしてもらうなかで、葛城のことを少しずつ探っていきます。なので読んでいるこちらも、吉原のことを知らなくても、しきたりから教えてもらえることになります。

主人公らしき人の言葉は一言も入らないのに、相手の話だけで話がどんどん進んでいく不思議な構成になっているのですが、この人ハンサムガイらしく、話を聞いた相手みなから好意的に扱われています。葛城のいた見世(みせ)の楼主(もちろん男)にも口説かれそうになるし。
「この人どんな人なんだろう」と思わせるポイントのひとつ。

で、吉原です!
花魁です!

なぜこの本を読んだかといえば、そりゃ吉原に興味があったからだけど、なぜ吉原に興味があったのかといえば、コレ、『君も知らない邪恋の果てに (白泉社花丸文庫)』シリーズ!
遊郭モノってあんまり好きじゃないけど…と読み始めたのに思いのほかおもしろくってハマってしまったシリーズ。主人公の花魁が毎回変わるのですが、ツンデレあり、けなげな子あり、生意気な子あり…で、性格がいろいろちがっておもしろい。
いろんな人にカラダを売っているけど、好きなのはただあの人だけ、ってので全体的にせつなくって、それで人気があるのかな。花魁の生活がわかるのも、おもしろいし。
花魁って、自分の服や布団やら、全部自分でお金を出して買わないといけないのです。
だから借金ばかりかさんでいって、なかなか年季が明けないってこともあるようです。


ところで、吉原なんかに売られたらそれはツライ生活だったと一般的には思われています。
でも、『逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)』という本を読むとそれもちょっとちがうかも、と思ってきます。
これは、江戸時代に日本に来ていた外国人たちが当時の日本について書いたことを集めてきて、当時の日本を分析するものです。風俗を研究する場合って、その文化が書いたことでは当たり前すぎることは却って書かれないそうで、異文化からきた人の書いたものに頼ることになるそう。
それによると、性について昔の人は案外あっさりしていたらしい。
吉原について書かれているところもあったけど、年季が明けたあと、ふつうに結婚することもあったし、体を売っていることに対して罪悪感を持っている様子もそれほどなかった、と。
(『夜這いの民俗学』なんか読むと、ほんと昔(というか割と最近まで)はあけっぴろげであり、後家さんによる筆下ろしも当たり前、婚前交渉(それも複数)も当たり前、でなんかおもしろい)

今の常識だけでは判断できないなー、と思います。
先の本には、たとえば日本人の行水好きがかかれています。
みな、軒先というか庭先というか、道の脇で老若男女平気で裸になって水浴びをする、と。
そして外国人が通った、と聞いてその姿を一目見ようと裸のまませっけんを握って風呂から飛びだしてきて見ている、と。むしろそれを見た外国人(著者)の方がおたおたしてしまったりして。
当時、人前でお風呂に入ることは全然恥ずかしいことではなかったようです。
だから混浴だって当たり前だった。

あとすごく印象的だったのは、子供に対してすごく優しい国だと。
どこに連れて行くにも子供をおんぶして連れて行き、とにかくかわいがる、と。
この本を読んでいるとそれこそ「失われし世」が惜しまれてなりません。
たとえば、月経血をコントロールする方法。たとえばおむつをしないで赤ちゃんを育てる方法。
そういうのがかつての日本にはあった。それはとっても豊かな知恵なのに、それが今失われてしまっていることに、気づいてもいないということは悲しいことだと思います。

話がそれてしまった。
吉原手引草』、直木賞作品です。
芥川賞って純文学というくくりのためか、奇をてらったものが多いのかあんまりグっとこないけど、直木賞は娯楽って銘打っているだけあっておもしろい作品が選ばれている気がします。
2008/10/05 07:11 一般その他 TB(0) CM(2)
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プロフィール

ふうう

  • Author:ふうう
  • アラフォー主腐。ときどきバイト。日本の右傾化を憂いつつ、ゲイなものにうつつを抜かす日々。2年ほど前からM/M洋書にはまってます。つい最近、ノルウェーのドラマSkamにはまりました。EVAK大好き♡誰かとSkamについて語りたい!


    好きな人々
    コミック:ウノハナ、日高ショーコ、秀良子、依田沙江美、今市子、萩尾望都
    小説:木原音瀬、凪良ゆう、樋口美沙緒、高村薫
    ドラマ:ノルウェードラマSKAM の、Even×Isakのカップル
    M/M小説家:Alessandra Hazard、Sarina Bowen(m/m限定。この方は男女ものも書く)

    ☆痛い系、執着系のお話が好き☆


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