私をフィギュアスケート好きにしたのはいとうみどり。
彼女のジャンプは本当にすごかったし、またフィニッシュの高速スピンには感動したものです。
それにしても、当時と比べて今の選手たちのスタイルのいいこと。表現力の高いこと。本当に、レベルアップしたなあと感じます。
で、金・土・日と、フィギュアスケートに釘付けになっていました。
今回すばらしかったのは、なんといってもあさだまお選手! 最高の演技を見せてもらいました。
もうひとり私が気になっていたのは、たかはしだいすけ選手。
いやー、かっこいいですね! 顔がいいだけでなく、技術があるのがすばらしい。彼を知ったのは新聞の紙面だったのですが、あの粗い白黒の写真でも彼は輝いて見えました。
というわけで、今日はフィギュアマンガを取り上げたいと思います。BLですと、私の大好きな藤たまきの『プライベート・ジムナスティックス』がありますが、こちらについての感想はすでに書いてしまっているので、BL外の、川原泉『
銀のロマンティック…わはは』について書かせていただきます。
怪我でスピードスケートを断念した影浦忍(20歳・男)と世界的バレエダンサーの娘だけれどその才能を受け継がなかった由良更紗(16歳・女子高校生)が、遊びでジャンプに挑戦していた様子を見ていたコーチにスカウトされてペアを組むところからお話が始まります。
ふたりはめきめき才能を発揮しますが、表現力がついてこない。では得意のジャンプを活かそうと、4回転に挑戦します。
4回転なんて、シングルでだって難しい技。ペアでなんてありえません。でも愛犬ポチの助力もあり、とうとう4回転を成功させます。
でもそのときには影浦さんの足がどうしようもないところまで悪くなっていて…。
じーんと胸にしみたあと、ほんわかとあたたかくなります。泣けます。
川原節全開。
かつての採点方法で、「6.0」が出るたびにこのマンガを思い出しました。ソルトレイクで不正があって以降、採点方法が変わっているので、ここで紹介されているのは古い方式ですが、さすが川原泉だけあって、うんちくがすばらしい。
『銀のロマンティク…わはは』は文庫版では『
甲子園の空に笑え!』に収録されています。