いとう由貴『たとえ偽りの運命であっても』
可愛いアレク、おまえはわたしだけのものだ・・・
痩せっぽっちで苛められっ子のアレクは、夏期休暇のため生まれ育った家へ帰省する。
それはアレクにとって憂鬱な日々の始まりだった。
優秀な兄たちと違い、出来損ないのアレクは家族からも、使用人からも疎まれていた。
そんなアレクの心の支えは、従兄弟のレナードだ。
いつでもアレクを理解し、優しくしてくれるレナードが
アレクは大好きだった。
レナードもまたアレクをなによりも大事に想ってくれる。
レナードが与えてくれる愛をアレクは盲目的に受け入れるが・・・
人気シリーズ最新作、「たとえこの恋が罪であっても」「たとえ禁じられた恋であっても」「たとえ背徳の罠に堕ちても」に続く
シリーズ第4弾書下ろしでついに登場!
SHY文庫ってものがあったことを、
この本を探すまで知らずにいました。
誰かがツイッターで、受けがいじめられまくるお話を
つぶやいていて、「読みたい!」って思ったのですが、
それはどうやらこのシリーズの1作目。
私は明らかに、読んだ記憶がある!
けど、詳細をまったく覚えてない!
けど、トイレ掃除をさせられたりする断片的な記憶はある!
読みたい!
けど、一度買ってるのに、手放してるってことは
たぶんその程度の思い入れしかなかったってこと!
けど、すっごく、読みたい!
…という葛藤を本屋さんで静かに頭の中でしてたら、
シリーズの新作が目に新刊コーナーにあって、
つい絶対に読んでない新作のほうを買っちゃいました。
この本でも受けがすっごい泣けるほどひどい目に合わされるのかと思ったら、
家族の受けに対する仕打ちはひどくても、
常に攻めからは大事に甘やかされまくるので、
拍子抜けしちゃいました。
攻めの愛は歪んではいるんだろうけど、
歪みきってなく…、何か、足りない!
気づきました。
私は、受けが、好きな相手である攻めにひどい思いを
させられて泣かされる、というのが好きみたい!
どうでもいい相手からいじめられても、全然
痛みにならないみたい…!
というわけで、やはり、攻めからも誤解をもとにいじめられてしまう、
シリーズ一作目を読みたい…。
いやでも一度読んでるわけだし…。
いや、でも読みたい…!
という葛藤をまたしばらくしそうです。