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最近、ビジネス系の本が楽しい。
特におもしろかったのは、『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か これは、3ヶ月で工場を閉鎖する、といわれた工場長が、 工場のボトルネックとなる部分を探し出して、そこを管理の主体として 生産ラインを組み立てなおすお話。 その一方で、仕事が忙しくてすれちがいばかりだった妻は出て行ってしまって 家庭も立て直すお話。 MBAの副読本となっているらしく、TOC(制約条件の理論)という考え方が このお話を読むとわかるようになっている。 マネジメント層向けだけど、マネジメントの視点でものごとを 考えてみるというのもおもしろい。 で、この続きが『ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス 前作で工場長だった主人公アレックスが副社長に出世しているのだが、 利益のあがっていない子会社3社をまかされている。 子会社を売却する、といわれた主人公が子会社の売り上げを驚異的に伸ばしていく。 それも、新たな投資をすることなく、人員整理によるいわゆるコスト削減をするのでもなく、 思考プロセスを使って、コアの問題点を探し出しそれを解決して、 新しいマーケティング手法を生み出していく。 それはいい。 それはいいんだけど、主人公アレックスが、取締役2人と飲んでいて、 章が変わったら二人をファーストネームで呼んでいた。 『ビール二杯と赤ワイン二本を開けた後は、 ファーストネームで呼ぶようになった。自然の成り行きだ』 とあったのだけど、私はつい、不自然な成り行きを想像してしまった。 取締役2人とからまるところとか、1人とからまるところとか…。 はっ、アレックスには妻がいるのよ! しかも愛しているじゃない! と思っても、想像はとまらない。 こんな、思考プロセスの本を読む私の思考回路に問題あり。 これがいつものことなんですよね。 何を読んでもさ、ついこちら側に想像を働かしてしまうってわけ。 私の頭の中は、だれにも覗かせられない…。 |
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『吉原手引草
なぜ、吉原一の花魁葛城は、忽然と姿を消したのか? 遣手、幇間、女衒ーー人々の口から語られる廓の表と裏。やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく……。吉原を鮮やかに浮かび上がらせた、時代小説のあらたな傑作! あらすじを知らなかったので、一体なんだろう、と読み始めたのですが、ぐいぐい引き込まれてしまいました。 主人公らしき人が、関係者にインタビューしていくのですが、花魁の葛城について聞かせてくれ、と乗り込むのではなく、客のフリをして入り込んで自分はまったく吉原のことを知らないから説明してくれと言って、吉原の楽しみ方をイチからレクチャーしてもらうなかで、葛城のことを少しずつ探っていきます。なので読んでいるこちらも、吉原のことを知らなくても、しきたりから教えてもらえることになります。 主人公らしき人の言葉は一言も入らないのに、相手の話だけで話がどんどん進んでいく不思議な構成になっているのですが、この人ハンサムガイらしく、話を聞いた相手みなから好意的に扱われています。葛城のいた見世(みせ)の楼主(もちろん男)にも口説かれそうになるし。 「この人どんな人なんだろう」と思わせるポイントのひとつ。 で、吉原です! 花魁です! なぜこの本を読んだかといえば、そりゃ吉原に興味があったからだけど、なぜ吉原に興味があったのかといえば、コレ、『君も知らない邪恋の果てに (白泉社花丸文庫) 遊郭モノってあんまり好きじゃないけど…と読み始めたのに思いのほかおもしろくってハマってしまったシリーズ。主人公の花魁が毎回変わるのですが、ツンデレあり、けなげな子あり、生意気な子あり…で、性格がいろいろちがっておもしろい。 いろんな人にカラダを売っているけど、好きなのはただあの人だけ、ってので全体的にせつなくって、それで人気があるのかな。花魁の生活がわかるのも、おもしろいし。 花魁って、自分の服や布団やら、全部自分でお金を出して買わないといけないのです。 だから借金ばかりかさんでいって、なかなか年季が明けないってこともあるようです。 ところで、吉原なんかに売られたらそれはツライ生活だったと一般的には思われています。 でも、『逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー) これは、江戸時代に日本に来ていた外国人たちが当時の日本について書いたことを集めてきて、当時の日本を分析するものです。風俗を研究する場合って、その文化が書いたことでは当たり前すぎることは却って書かれないそうで、異文化からきた人の書いたものに頼ることになるそう。 それによると、性について昔の人は案外あっさりしていたらしい。 吉原について書かれているところもあったけど、年季が明けたあと、ふつうに結婚することもあったし、体を売っていることに対して罪悪感を持っている様子もそれほどなかった、と。 (『夜這いの民俗学 今の常識だけでは判断できないなー、と思います。 先の本には、たとえば日本人の行水好きがかかれています。 みな、軒先というか庭先というか、道の脇で老若男女平気で裸になって水浴びをする、と。 そして外国人が通った、と聞いてその姿を一目見ようと裸のまませっけんを握って風呂から飛びだしてきて見ている、と。むしろそれを見た外国人(著者)の方がおたおたしてしまったりして。 当時、人前でお風呂に入ることは全然恥ずかしいことではなかったようです。 だから混浴だって当たり前だった。 あとすごく印象的だったのは、子供に対してすごく優しい国だと。 どこに連れて行くにも子供をおんぶして連れて行き、とにかくかわいがる、と。 この本を読んでいるとそれこそ「失われし世」が惜しまれてなりません。 たとえば、月経血をコントロールする方法。たとえばおむつをしないで赤ちゃんを育てる方法。 そういうのがかつての日本にはあった。それはとっても豊かな知恵なのに、それが今失われてしまっていることに、気づいてもいないということは悲しいことだと思います。 話がそれてしまった。 『吉原手引草 芥川賞って純文学というくくりのためか、奇をてらったものが多いのかあんまりグっとこないけど、直木賞は娯楽って銘打っているだけあっておもしろい作品が選ばれている気がします。 |
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『乙女なげやり
ひとはいつまで乙女を自称しても許されるものなのか。そんな疑問を胸に抱きつつも、「なげやり」にふさわしいのは、やっぱり乙女。熱愛する漫画の世界に耽溺し、ツボをはずさぬ映画を観ては、気の合う友と妄想世界を語り合う。気の合わない母との確執も弟とのバトルも、日常の愉楽。どんな悩みも爽快に忘れられる「人生相談」も収録して、威勢よく脱力できる、痛快ヘタレ日常エッセイ。 何度笑わせていただいたことか。 この人のエッセイっておもしろい。 いちばん興味を引いたのはここ。 弟とその友達が毎晩のように深夜のドライブに行くので二人の仲をかんぐっている姉(しをんさん)。
ちょうど本屋でちょっと本を手にとって開いたらこのページ。 何々、何この会話! え? と興味津々になって買ってしまいました。 まあ、もちろん実際は深い仲ではないんでしょうけど、こういうふつうの世界にあるちょっとアヤシイ関係って、気になりますよねー。 グフグフ読んじゃいました。 にしても、姉にあやしまれ、それを読者にグフグフされては弟にとってはいい迷惑でしょう。 ですが、これからもいいネタを提供してくれるとうれしいものです。 |
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すっごいおもしろかった。
子供が泣けばおっぱいをあげながら読み、お昼中も食べながら読んで、一気読み。 『クライマーズ・ハイ 1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。 読んだ理由は、木原さんの掲示板に「先生おすすめのこの本を読んでとってもよかった」 という趣旨の書き込みがあったから。 先生が見たのは映画のほうらしいですが。 いやあ、ほんと、おもしろかった。 主人公は、群馬にある地方新聞の記者・悠木。 御巣鷹山に日航ジャンボが墜落して、その全権デスクとなってスクープを追いかける、 その姿と、それから17年後の今の悠木の場面が入れ替わり出てきます。 悠木と、家族とのかかわり。 新聞社内での権力争いや同僚との確執。 「どーなるの、どーなるの」と手に汗を握って読んでいたら やめられなくなっちゃいました。 で、勧善懲悪的にすっきりした終わりだったのですが、 最後の最後、おもわず涙が出そうに。 読んでよかったなー、と思ったのはそこかなあ。 にしても、いいな悠木の仕事。 本社でバリバリやるより温泉につかってのんびりしてたほうがいいさね(群馬弁風)。 BL臭、全然ないですが、とってもおもしろかったので、感想を残しておきます。 リンク貼るときに気づいたのですが、この人、『半落ち 初めて読む人だー、とか思ってたけど、読んだことあったな。こっちもおもしろかったなー。 |
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うちの場合、月に一度来客があればいいほう。
ですが9月前半には、5回の来客あり。 さらに私、ほぼ引きこもりの生活をしているので、先方との約束のあるお出かけは、月に2度あればいいほう。 (上の娘の保育園の送迎と、土日の家族でのお出かけ除く) それが、9月前半は2回、でかけた。 というわけで、9月前半はバタバタしてました。 高校時代の友達と何年かぶりかにあったりとっても楽しかったんだけど、気を使う来客もあったりで、総合的にとっても疲れた。とりあえず、終わってよかったー。 しばらく用事はないので、また引きこもってやる!と決心し、先週は本読みまくり。 BLと五條瑛と東野圭吾に野口晴哉と魚柄仁之介と、パパラギと、ナチュラル系の掃除の本。 最近読んでおもしろかった漫画は、ヤマシタトモコ。 この人のは、なんというか、ピュア…? 『くいもの処明楽 『タッチ・ミー・アゲイン 『恋の心に黒い羽 ハッピーエンドとかそういう次元を超えている。 本当にそのへんに転がっていそうな不器用さを持った人の心が熱い。 まじめというか、一生懸命というか。 なんかもう、大好き。 あ、だけど、小説の挿絵にはむかないんじゃないかとちょっと思ってしまった。 この人ストーリーがうまいから。 薦められて水原とほるさんの『悲しみの涙はいらない 奈良さんの絵とかじゃストーリーに会わないしねえ。主人公の遥はとってもかわいかったしな。 ヤマシタさんの受けの気の弱そうな顔が好きなんだけど、ぴったりだったし。 ところで、『活字倶楽部 2008年 09月号 気になったのは、最近読んでおもしろかった本。 好きな作家さんの好きな本は、はずせないですよね! あげていたのは以下3人の3作でした。 帚木蓬生『閉鎖病棟 近藤史恵『サクリファイス 剛しいら『座布団 『サクリファイス 『座布団 読んでないのは、『閉鎖病棟 吸血鬼は伸びちゃったし、これでお茶を濁すか。 まあ…、最近でも前ほどの情熱がないんだけど。なんか同人誌もそれほどこなかったしなあ…。 |


