2012年05月07日 (月) | Edit |


高尾理一『天狗の花帰り (二見シャレード文庫)』

お前を生かすためなら、俺はなんでもする

天狗への転成が適った雪宥は、剛籟坊の伴侶として祝いの席を設けられる。
そこで大天狗たちから祝いの品をもらうのだが…。

不動山の大天狗・剛籟坊の一途な愛を受け、無事に天狗へ転成した雪宥。他山の大天狗たちを招いたお披露目や、
剛籟坊と二人きりの新婚旅行など、めでたいこと続きの日々。そんな中、ご伴侶様とあがめられ、剛籟坊の愛情に
守られてばかりな自分を振り返った雪宥は、彼の伴侶として相応しい自分になるため、神通力の修行に励むように。
しかし、見たいものを見せてくれるという水鏡で生き別れの母親を覗き見た雪宥は、鏡の中へ吸いこまれてしまう。
闇の中、必死で剛籟坊に助けを求める雪宥だが――。



一作目の『天狗の嫁取り』はけっこう好きだったのだけど、
借り物で手元にないことから、なんとなく2作目のこれを
買うのを躊躇していました。


でもま、買ってよかったかなー。
読み終わってふと、そういえば2作目にありがちな、
どうでもいいことで衝突して愛を確認しあう、って話じゃ
なくてよかったな、って思いました。


ふつーに、ずっとラブラブなのです。
新婚さんのように(実際、天狗仲間にお披露目は結婚式
みたいなものだから、新婚さんってことでいいのでしょう)


よかった。
ほんと、どうでもいい勘違いとかでグルグルするのって
不要なので。


ところで、このシリーズと樋口美沙緒さんの『狗神の花嫁【キャラ文庫】
っていまさらながら雰囲気が一緒でした。


むりやりそっちの世界に連れ込まれて、娶られて、
でも、相手の優しさに気づいてそのうち相手のことを
好きになっちゃう、という…。
雰囲気が優しいところも同じ。


どっちも好きなお話です。




2012年05月06日 (日) | Edit |


成瀬かの『珊瑚の骨 (二見書房 シャレード文庫)』
僕、木津先生が、好きみたいだ……

売れっ子作家の木津に指名され彼が滞在する南の島を訪れた編集者の瑛。
腹違いの兄から性的虐待を受ける瑛は、木津の優しさに心惹かれるが…。

なんでキスしたいなんて思ったんだろう――売れっ子作家の木津大周に執筆依頼をするため、彼のいる南の島を訪れた白倉瑛。
本当は会いたくなかった。瑛はもう何年も腹違いの兄による性的虐待に苦しんでいた。
その傷痕を木津に見られてしまっていたから。しかし、強引に滞在を要求され、木津の甥っ子・優羽と三人の生活が始まる。
穏やかな時間の中、愛情に飢えていた瑛にとって、木津の優しさは初めての感情を湧きおこし……。


ふつうによかった。
DVってこうやって精神的に絡めとられるんだろうってのが
わかるというか。


しかしそれほど痛くない話に思えたのはなぜでしょうかしら。
痛いシーンより癒されるシーンのほうが多かったからかしら。
私も南の島で全部忘れて癒されたいな。


そして、主人公にひどいことをしていた兄を痛めつける話を
1本書いてほしいものです。
痛くって痛くってたまらない話を読みたい。
(けど、グロイのは勘弁)



2012年05月04日 (金) | Edit |


成瀬かの『愛がない (ショコラ文庫)』


クリスマスイヴの夜、煌めくツリーの下で白井雅志は、冴えない同僚・槇野達哉に告白された。ゲイではなく女に不自由した事もない白井は嘲笑まじりに達哉を振るが、数日後、酔い潰れた彼を好奇心から抱いてしまう。最高のセックスの後、血だらけになったシーツを見た白井は、罪悪感のあまりお付き合いを決意した。意のままになる玩具のような達哉をいじめ可愛がる事は予想外に楽しかったが、達哉の態度はなぜか次第に冷めてゆき―。



あらすじを読んで、攻めはどんなひどい男なんだろう、わくわく、
という気持ちで読みました。
単に、反抗期的な感じのひどさ。
かわいい子にはいじわるをしたくなるひどさ。
でもね、好きな人にそんなこと言われたら、泣きたくもなるよね、
よしよし、もっと泣け、という気分でした。


けっこうよかったです。
でもこれ、時系列を、そのままにしてくれたほうが、
もっとよかった気がする…。


付き合いだしてから、離れて、くっつく、という
そのままのほうが、先がわからなくて(わかるけど!)
よかったような。


会話が多いというか、字が少なくて、
さらっと楽しめました。
疲れているときにはいいかも~。


初めての作家さんでした。
ほかにもけっこう出てて前に薦めてもらっていた
本もあったので、何冊かぽちってみました。
届くのが楽しみです。



2012年05月03日 (木) | Edit |
さっき友人が教えてくれました。
佐田さんのSSが出てるよ、と。
期間限定。5/7まで。


『つみびとの花』です。
とってもよかった。あーん、涙。
さ。急いで…!

http://raiafic.exblog.jp/17487812/#17487812_1




私も正直、こういう組を作るの、嫌いでした。
外れちゃうかな…って。
あああ、痛い。


2012年05月02日 (水) | Edit |


梶ヶ谷ミチル『成長痛 (Feelコミックス オンブルー)』
「そうだよ 俺はそういう目で夏目サンの事見てる」
田舎の高校に合宿でやってきた柏野すばるは、
ひとつ年上の図書委員、夏目圭に出会う。
早朝の図書室でのひと時、すばるは圭の色素の薄い眼や、
雨に濡れた肌が気になってしまう。
自分より背の高い、同性の年上相手に不埒な夢を見て動揺する中、
合宿が終わり、圭から「手紙を書いてよ」と文通を持ちかけられる。
互いに手紙を送りあうふたりだったが、とあることをきっかけに
すばるは返事がかけなくなり…



一作目の『放課後の不純 (Feelコミックス オンブルー)』が
なんだかもうかなり気に入って、それで2作目が出た!と買ってきました。


正直、一作目のほうがよかった…のはもしかして、
H度の問題かもしれぬ…。
今回は、最後にちょびっと。やっと想いが通じて、という感じ。


最初、攻めがチビで、受けより小さくて、
「ええ、この子??」と思ってしまったのです(私はでかい男の人が好き)。
でもだんだん成長していって、最後は受けを抜くんだけど、
だから、「成長痛」なんですね!


いいですねー。
成長痛。
若さって感じ。
小5で成長が止まってしまった私にはもう縁遠い話。


雰囲気は、一作目と同じく、なんだか青春って感じで、
二人ともお互いが好きで、そういう面では心配なく読めるお話です。


2012年05月02日 (水) | Edit |


凪良ゆう『もったいない! (角川ルビー文庫)』

巨額の借金の代償として姉が初恋の相手の圭吾と婚約することになり、ショックを受ける日向。しかし突然姉が失踪し、日向はかわりに家政夫として圭吾の許に身を寄せることに。ところが圭吾は見た目は優しい王子様風のくせに浪費家な暴君で、超倹約主義の日向とは絶望的に性格が合わない。互いに譲らない攻防戦を繰り広げていたある日、日向の初恋相手が圭吾だとバレて、エッチなイタズラをされてしまい!?素直じゃない暴君×純情少年の同棲(!?)ラブバトル。



凪良さんの作品には、コメディ系統の白凪さんと、
切なかったり痛かったりする黒凪さんがあって、
今回のは見るからに白凪さん。


私は黒凪さんのほうがワクワクする。
それでずっと、2ヶ月以上放置してました。
(発売されてから買うまでにもそれくらいかかっている)


いや、でもこれはもっと早く読めばよかったです。
おもしろかった。
疲れがちょっととびました。
(逆に、すごく疲れていたからおもしろかった、という
可能性にも思い当たった…)。


ともかく、王子さまだと思ってあこがれていた相手が、
そうじゃなくって案外意地悪でだらしないことを知る、
という王道パターンもよかったし、
相手が自分を好きになった理由というのが「お前といるとラクだから」
というのも、彼の状況に当てはめるとホロっときて
けっこうよかったです。


結婚とかとなると、「ラクだから」というのも
重要な要素かもしれません。
まあ、本当には、「ラクだから」だけじゃなくて、
自分を癒してくれる相手なんですけどね。
いいですねー。愛って大事。


いろいろ好きな箇所はあるけど、
攻めが受けの涙に弱くて、意地悪を言うくせに
思わず受けがないちゃうとあわてて機嫌をとるところが
好きでした。